今年の年賀状から(1/10)
正月の生花(禅塾の廊下)
今年もいろんな方々から賀状をいただきました。
同輩や先輩方からいただいたものに、
老病死の憂いを述べたものが多くなってきましたが、
向上をめざす好文章もたくさんありましたので、
そのうちから、いくつかを選んで紹介させていただきたいと思います。
○1年1年が、あっという間にすぎていき、
元気にすごせることが、とてもうれしいです。
(癌と闘う教え子のM.A.さん)
○時の流れやっと掴んで生きている
(川柳作家で、古参の禅会会員W.Yさん)
○読み残した「本」を、静かに読んでいます。
静かさは、物事に対する新しい「啓示」を与えてくれます。
(漱石研究家で、大学で同僚だったM.Tさん)
○「いかなる腐木(くちき)にも新しい生命の芽がふくことができる」
という寸心日記の言葉を心にとどめて、この一年を過ごそうと思います。
(西田幾多郎記念哲学館の館長、H.A.さん)
○孫たちも就職や進学と、すっかり大きくなりました。
他人様に迷惑を掛けないように、感謝の心を忘れぬように
と云い聞かせております。
(久参の禅会会員S.K.さん)
○誠の心なき身の上です。
しかしそれ故にこそ、誠なるものを仰ぎ、
誠なるものに触れて生きてゆけば、と存じます。
(大学講師で、真宗信徒の元塾生J.S.さん)
○大應国師曰く、
「光陰蹉跎し易し、放逸にして日を過ごすこと勿れ」。
耳に痛いです。
(天龍寺派住職のS.Y.さん)
○生死事大 光陰惜しむべし
無常迅速 時人を待たず
僧堂 板木の偈
(相国僧堂居士のK.K.さん)
皆さん、年賀状どうも有難うございました。