君はどう生きるか ―― これから羽ばたこうとする君に(2/18)
卒業式・入学式のシーズンが近づいてきましたね。
この時期、自分の将来について、
いろいろ思いをめぐらせていることでしょう。
そんな君に、一言、語りかけてみたいと思います。
仏教に「人身受け難し」という言葉があります。
よくよく考えてみると、
私たちが人として生まれてきたことは、
生物学的な確率の点からも、
奇跡に近いほど、本当にまれなことなのです。
せっかく頂いた「この生命(いのち)」です。
自分は何がしたいのか、よくよく考え、
それに向って邁進(まいしん)してほしいと思います。
その際に大切なことの一つは、
自分の「こう生きたい」という思いを
強く持ち続けることです。
北野大雲老師
坂村真民という詩人は「念ずれば、花開く」といいました。
禅では「願心」を強く持てと言います。
願いの気持が強ければ、それだけ努力するでしょうし、
努力すれば、成就の可能性も高くなります。
不安もあるでしょう(不安のない人なんていません)。
しかし、最初の一歩を踏み出してみないことには、どうにもなりません。
聖書に“Knock the door, and the door will open.” とあります。
まず、ドアーをノックしてみる必要があります。
どうぞ、自分を信じ、信念をもって前進してください。
この春に羽ばたこうとしている君の健闘を祈っています。
大雲