禅の絵本づくり(9/5)

 

禅堂での茶礼風景(『雲水日記』禅文化研究所より)

『雲水日記』(画・文/佐藤義英 禅文化研究所)

 

先月(8/14)、最勝会ヤング交流会のメンバー4名が、

私に相談があって来塾された。

 

相談というのは、

今度そのメンバーで、禅の絵本づくりを考えていて、

内容を「喫茶去(きっさこ)」をテーマにした話にしたいのだが、

禅語「喫茶去」について分からないこともあるので、

教えてほしいというのであった。

 

その話を聞いたとき、

なぜ「禅の絵本づくり」を計画しているのか、ということを、

そのメンバーの人たちに是非とも尋ねてみたいと思った。

 

彼らから得た回答は、

「絵本づくり」に関しては、企業の社会貢献活動の一環として、

それを使って子供たちに読み聞かせをしてみたいということだった

 

それでは、なぜわざわざ「禅の」絵本づくりなのか、について質問してみると

最勝会の創業者岩井勝次郎が愛した禅の精神を、

「喫茶去」という言葉をキーワードにして、

ヤング交流会の方でも絵本づくりを通して

共有したいということのようだった。

 

企業の社会貢献の話は、私も耳にしたことがある。

しかし最勝会の“ヤング”交流会の方々が

そんな素晴らしい計画をお持ちだったことは初耳で、

大変うれしく思うと同時に、

私としても出来るかぎり協力をさせていただきたいと考えた次第である。

 

絵本の完成は今年末もしくは来年初めと聞いている。

どんな本が出来上ってくるか、それを今から楽しみにしている。

 

*「喫茶去」は本来、目覚ましのために「お茶を飲みに行け」という意味であるが、

これが現今では「お茶を飲んで行きなさい」という供応の意に転じて用いられている。

なお、「茶礼」とは、僧堂などで「儀礼として茶を飲むこと」で、

道場では皆で茶を飲む、そうした儀礼が頻繁に行なわれている。