長岡禅塾ショート・ステイの記
慶應義塾大 / 山口 立人
私は現在、関東の大学に通っています。
過去には一度大学に入学したのちに自分の意向と合わず、
大学を変えた経験があります。
現在通っている大学では様々な分野の学習、
研究に取り組める環境があります。
学生としてとても幸せです。
一方で、自由度が大きいがために今後の方針に迷っていることも事実です。
これからの学生生活や就職活動において
どういった方向に進路を決めていくべきか、本気で悩んでいました。
そんな時に先輩から、長岡禅塾のショート・ステイを紹介していただきました。
夏期休暇を利用して今までにない形で
自分と向き合う時間を設けたいと考えて参加を決めました。
禅塾に来た当初は早寝早起き、坐禅、作務、など
慣れない生活についていくのがやっとでした。
同様に規律の下に行動することも久しぶりでした。
初めの3日間を終えたあたりで、
「自分は今まで自由な生活を送りすぎていたがために、
学生としての時間、また自分が持っている能力にも
限界があることをつい忘れていた」と考えるようになりました。
その結果、今自分がやるべきことを少しずつ発見しました。
このように禅塾では毎日が勉強の連続でした。
その中でも自分が最も印象に残っていることは、
行動によって自分を納得させるということです。
私は普段、何か情報を得る手段としてインターネットを使っています。
しかし禅塾での作務をこなしていると、
自分がいかに細かな点を見落としているか、
また頭を使って効率よく仕事をこなせていないか
といったことが身体で実感できます。
このために自分が何かを理解したいと思ったら、
自らどこかへ出向いたり、誰かに話を聞いたりするなど
行動を起こすことが重要だと考えるようになりました。
もちろん行動が全てではありませんが、
自分が迷った際にはこの経験を思い出したいです。
禅塾での生活を終えた後も時折、
深呼吸をして自分に意識を向け、
この一ヶ月間の経験を振り返りたいと思います。
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