本当の幸福

私どもは自分の幸福ということを考えます。そして普通の場合、自分だけさえよければと考えますが、それではどうしても本当の幸福にはなれないのです。

愚かな私どもは、本当の幸福は自利利他であり、人を愛する道が自分を愛する道だということを知らずして、いつでも、自分自分という小さな自分に限定しているのであります。                                                                                                                      蜂屋賢喜代『佛天を仰いで』

 

*世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。(宮沢賢治)

*このような愛他心は身近な家庭の生活について考えれば分かりすぎるほど分かりきったことではないでしょうか。私たちは永遠なる一つの宇宙的生命を共にいきているのです。

*仏教は「すべてのものは相依り相扶けて初めて在るのであって、そのもの一つだけで存在することはあり得ない、すべてのものが寄り合ってでなければいきられない、存在し得ない」(大森曹玄)と教えています。こうした考え方を縁起論と呼んでいます。