梅雨のあいまに(令和3年6月30日)

 

アジサイ(長岡禅塾)

 

6月某日、晴れ。

梅雨のあいまに、

京都市内のかかりつけの眼科医院に出かけた。

数年前に白内障の手術をして以来、お世話になっている。

 

朝の9時前に禅塾を出発して、

10時半には診察が終わっていた。

それで天気もよかったので、

通りの暖簾などを楽しみながら、

京の街を散策してみることにした。

 

暖簾(堺町通り)

 

医院のある堺町通りを三条通りまで上り、

そこを右に折れて東の方に進むと寺町通りに出る。

寺町通りを上って行けば御池通りだ。

その手前に鳩居堂が店をかまえている。

 

何気なく入ってみたのだが、

奥の方に写経用紙の置かれた棚があったので、

筆もそろえて購入した。

時間があれば一度こころみてみようという殊勝な算段である。

 

鳩居堂を少し下がったところに、

仏教書を専門にあつかっている其中堂がある。

いつものように店内をざっと見てまわって、

めぼしい本をチェックしておく。

 

次回に来た時にまだ在庫していたら買おうと思う。

何とものんきな話ではあるが、

これも執着心から離れるための方途になる。

ちなみにその本は『黙雷禅話』と題されていた。

 

三条通りまでもどり、

左に折れて河原町通りに出た。

河原町三条の交差点に立って上手、下手を見わたしてみる。

その場所まで来て私の立ち寄ってみたいところと言えば丸善以外にはない。

 

昔は河原町通りにも新刊書、古書を扱っている魅力的な店がたくさんあった。

しかし今ではその数が激減してしまい、

私が覗いてみたく思う書肆(しょし)は丸善ただ一軒だけになってしまった。

時々この店までなくなってしまったらどうしようと心細くなることがある。

 

店に入ってから右往左往しないように、

あらかじめ購入したい本はリストアップしておいた。

店内に備えられたPCで検索して本の置かれている場所を確認する。

手順が完璧なのでレジまで行くまでさほど時間はかからない。

 

今回ゲットした本(肩の凝らない以下の三冊)。

大角修『仏教百人一首』(法蔵館)。

多川俊映『俳句で学ぶ唯識超入門』(春秋社)。

小沢信男『俳句世がたり』(岩波新書)。

 

清算を済ませて時計を見るとちょうど11時半である。

私の昼食の時間はいつもそのころと決まっている。

早速、地下2階のMARUZEN CAFÉに降りて行って、

お決まりのオムライスを注文した。

 

それから、

ちょっと贅沢して今回はこの店特製のスウィート「檸檬」も頂いた。

レモンを丸ごと使用したクレームシブーストだ(写真)。

梶井基次郎の小説『檸檬』に因んだ一品である。

 

スウィート「檸檬」(MARUZEN CAFÉ)

 

普通なら食事を済ませると

すぐ河原町四条から阪急電車に飛び乗って帰るのだが、

天気も良かったので今回は四条通りを寺町辺りの角まで西進、

いつか入ってみたく思っている店を確認して帰途についた。