「楊谷寺(ようこくじ)」長岡京歴史散歩(5)

(令和3年12月15日)

 

楊谷寺 山門

 

11月16日、

天気も良かったのでタクシーを頼んで、

朝から楊谷寺にでかけてみることにした。

 

西山連峰の方向に町内を通り抜け、

曲がりくねった険しい山道に入ると、

12、3分ほどしてやがて寺の駐車場のある広い平地に出た。

 

そこから右手奥の方に山門が見える。

寺についたのは9時すこし前で、

門はまだ閉まっていたが、

すでに二、三人の観光客が開門を待っていた。

 

やがて鐘楼の鐘が打たれて、

それが終わると両開きの門扉が

おもむろに開かれて拝観の受付が始まった。

 

楊谷寺 本堂

 

楊谷寺は西山浄土宗の寺院で、柳谷観音の名前で親しまれている。

近年は紫陽花の寺としても知られているほか、

善峯寺(向日市)、光明寺とともに西山三山と呼ばれ、観光客も多い。

 

寺伝によると、開山は清水寺の開祖延鎮が大同元年(806)年に開いたとされ、

延鎮が夢告によりこの地で十一面千手千眼観音菩薩を感得し、

堂を建てて安置したのが始まりであるとか。

 

空海がここを訪れてたびたび修行したとされる。

空海はその湧き水を眼病に効く

独鈷水(おこうずい)として広めたという。

*「独鈷水」とは日本各地にある湧水の呼称で、空海が仏具の一種である独鈷を使って湧出させたという由来をもつ。

 

私は若かった頃に子供たちをつれて、一度、

ハイキングがてら、この寺に詣でたことがあったが、

今となってはその長く険しい山道を徒歩で

上り下りすることはとても無理である。

 

それで健脚でなければ車を利用するしかない。

その上に拝観料700円が徴取される。

これらの点がこれまで訪ねた寺院と比べてみて

難点といえば難点である。

 

禅塾の近くにある楊谷寺の常夜灯

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