帯状疱疹の乱(令和5年1月25日)

 

去年の11月終わりに帯状疱疹に罹ってしまい、

現在なおその治療中である。

 

そもそもの始まりは右肩周辺にひどい肩の凝りを感じたので、

整骨院などで治療してもらっているうちに、右胸上部に赤い斑点がでてきた。

 

この時すぐに皮膚科に行けばよかったのであるが、

12月1日に掛かりつけの診療所に行かねばならないことになっていたので、

それまで2,3日そのままにしておいた。

 

これが誤りで診療所に行ったときには、

赤い斑点は右胸に広がっていて、すぐに帯状疱疹と診断された。

 

最初のうちは診療所で出されていた薬を飲んでいたのであるが、

帯状疱疹痛、そしてその後につづく帯状疱疹後神経痛があまり長くものだから、

紹介状を書いてもらって1月13日から京大病院の麻酔科のペインクリニックに、

週1回通うことになって今日にいたっている。

 

帯状疱疹にかかってもうかれこれ2か月になる。

この病を通じて、刺すような痛さ、焼けるような痛さ、

電気が流れるような痛さなど、あらゆる種類の痛さを味わってきたが、

未だ右胸から右腕にかけて、それらの激痛のおさまる気配がない。

 

今いちばん困るのは毎晩深夜に痛くて目が覚めて、それから七転八倒しながら、

夜の明けるのを待つような生活が続いていることである。

 

診療所でもらった説明書によると、

帯状疱疹の原因は「水痘・帯状疱疹ウイルス」である。

はじめて感染した時は水ぼうそうとして発症し、

治った後もウイルスは体内に潜んでいる。

 

普段は免疫力によって活動が抑えられているが、

加齢やストレスするなどで免疫力が低下するとウイルスが暴れだす。

ウイルスは神経に沿って移動し、皮膚に到達して帯状疱疹を発生する。

 

これによれば私の場合、加齢による免疫力の低下が原因であるのだろう。

 

こんなちょっとシンドイ毎日であるのだが、

助かるのは京大病院の担当医師はじめスタッフの方々の

患者に対する献身的な接し方である。

 

一例をあげると、私も他の病院で経験したことだが、

問診の際にPCの画面ばかり見て、患者の方を見て話をしない医師が割合に多い。

 

京大病院で私を診てくれている医師は、

私の話を聞いてその内容をPCに入力するとき以外は、

つねに私の方を向いて話をしてくれる。

そこに患者と医師との間に開かれた関係がつねに生れている。

 

患者にとってそのことが実に感じがよいのである。

そしてその余韻が患者の苦痛を軽減するのにどれだけ役立っていることか。

 

 

‟MARUZEN café”にて

 

1月20日(晴れ)。

その日の午後、私は京大病院での

ブロック注射の施術を終えて東大路通りに出た。

冬の和かい太陽の光を全身に浴びながら、

その温かさは私の心の中にまで沁み込んでいた。

帯状疱疹の痛みが消えたわけではなかったが、

私は河原町に出て高島屋で買い物をした後、

思い切って丸善まで足を延ばしてみることにした。

写真はその時の私の和らいだ気分を表わす一枚である。

 

山田雅弘様より(コメント)

北野大雲老師殿
日頃修業で鍛えられておられる老師が帯状疱疹とはビックリしました。身近な人からも発病の辛さをきいています。どうぞお大事にしてください。一日も早いご快復を祈念いたします。高島屋、丸善は私の日頃のコースでこれも驚きました。

 

 

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