忍耐行
アヤメ(禅塾近辺)
忍耐行とは、
内に寛大の度量を有し、
すべての困難に打ち勝つところの堪忍行じゃ。
吹く風に さからわぬこそ 青柳の
みさお正しき そぶりなりけり
いかなる場合に臨んでも、
喜怒哀楽の情を外面に現さぬが
堪忍の修養じゃ。
ニコニコしておれば
一家は安穏じゃ。
辛抱すれば、
存外、楽に我慢のできるものである。
(南天棒 中原鄧州『一喝禅』)
*今年は明治・大正期に活躍した傑僧・南天棒(1839-1925)の百年遠諱なので、禅師の言葉をいくつか選んでみることにした。