菩提心の萌芽(令和6年8月17日)
朝顔(長岡禅塾)
夫婦生活というものは
随分の苦悩の重荷を私共に荷わせます。
しかしながら、これによって人間、利己的な人間性が、
何と言っても愛他心を喚起させられます。
愛他が自愛の道であること、
利他が自利の道であることを教えます。
自他を二と見ては幸福になれないもの
ということを知らしめます。
自他全一の自己を幸福にするに向わしめるものであります。
*「菩提心」とは「常に自利利他、自愛愛他の心を失わず」、他を思いやる心。
(峰屋賢喜代『仏天を仰いて』)