孝慈室語録ー3

 

彼岸花(長岡禅塾)

 

無為の益

 

真理の動くところには騒擾がない。

数理の展開には無理も伴わぬ。

数学者が数そのものに同化し、物理学者が物理に同和し成り切ると、

数理や物理の展開がその学者を自然に真理発見の状態に到達せしめるから、

思惟活動が現れながら、その人の心理面においては無我夢中であり、

無心であり純一無雑である。

(同上、50頁)

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