孝慈室語録-14
長岡禅塾近辺の紅葉
名前の力
私は坐禅を始めた頃、
独山さん(当時の相国寺の管長)の名前を聞いたり、意識するだけで、
何か鉄の山が前に突っ立っている様な気がした。
(中略)
鈴木大拙という名前を聞いただけで、
何か清々しいものを感じるという具合です。
禅の修行も、名に依って人を救うというところまで
行かないと徹底しないと思うんです。
仏教というものはそういうものじゃないでしょうか。
(『上』72頁)
*森本老師は橋本独山老師に魅せられて禅の道に参じられた。