仏心の信心(令和7年1月25日)
長岡天満宮の絵馬
お釈迦さまがお悟りになったことは、
“ああすばらしい、
今まで人間は生まれてきたら、
かならず死なねばならないとばかり思っていたが、
悟ってみれば、
人には誰にも、生き死にを超えた、
生きどおしの仏心がそなわっていたのだった“
ということだった。
仏心は永遠に生きどおしのものであるばかりでなく、
広大無辺なもので、全宇宙をつつんでいるのであり、
私どもが生まれたのも、死ぬという肉体の息のとまるのも、
みな仏心のはたらきで、
私どもはいつどこにいても、
仏心からはなれることはないのである。
仏心はいつも浄らかな、いつも静かな、
いつも安らかな、いつも明るいもので、
一切の苦しみや、悲しみや、不安のない世界で、
死はその世界へもどることです。
(朝比奈宗源『佛心』)