「本物に出会える場所」 横山聖治
長岡禅塾を一言で言い表すならば「本物に出会える場所」である。
ここには中途半端なものは一切ない。
全てが一級品、一流のものである。
本物の教え、本物の修行環境、本物の日本文化、そして何よりも本物の老師(師匠)である。
長岡禅塾は基本を大事にする。
私はここで人間としての基本を徹底的に叩き込んでいただいた。
朝五時の起床に始まり、坐禅・参禅、清掃、食事の準備、挨拶など、当たり前のことを日々淡々と行う。
一見無意味にも思えるが、この当たり前のことの積み重ねが人間としての基本をつくり、人生の核になると禅塾は教えてくれる。
現在、私は海上自衛隊の幹部として世界一周の遠洋航海に出かけている。
私がこの職を選んだ理由も、長岡禅塾で一級の日本文化に触れ、この日本を守りたいという素朴な気持ちが生まれたからである。
訓練は厳しく仕事も多いが、禅塾で培われた人間としての基本が今の仕事に生かされている。
昨年度は幹部候補生学校で優等賞をいただき、首席で卒業することができた。
これも全て大学時代の長岡禅塾での修行の賜物である。
「本物」の大学生活を送りたいと考えている大学生たちには、是非ともここ長岡禅塾の門をたたいてもらいたい。
(同志社大学 平成21年~24年在塾)