北野大雲老師が「大雲好日日記」と題して、
日々の様々な出来事を禅的に記されます。
不定期更新ですがお楽しみに!
「早矢仕ライス」(8/28)
ぶらりと京都の街に出かけてみることにした。
最初に新京極を通って、寺町の仏教書専門店の其中堂へ。
めぼしい本が3冊ほどあったが、購入せず。次回にまわす。
つぎに河原町に出て、本日の目的地である丸善へ。
(丸善はいつも拙著を棚にならべてくれているので、ヒイキにしている。)
所定の書籍2冊を買い求む。
そこで、ちょうど昼飯時となった。
地下の喫茶室に行ってメニュー拝見。
「早矢仕ライス」を注文する。
名前が珍しかったからである。
「ハヤシライス」は漢字でそのように表記すのだったっけ?
店員に聞いてみると、テーブル上の冊子をご覧くださいとのこと。
その説明によると、丸善の創業者である早矢仕有的は来客があると、
「あり合わせの肉や野菜をゴッタ煮にして、
ご飯を添えて振る舞っていた」ようで、
それが評判となり、「早矢仕さんのライス」と呼ばれるようになり、
ついに「ハヤシライス」の名前で、
一般にレストランのメニューに登場するようになったとか。
ただし、これは「ハヤシライス」の由来に関する一説である、
と断わり書きがしてある。
くだんの「早矢仕ライス」は、
私にとっては質・量・値段とも悪くなかった。
だが、気に食わないことが一つだけある。
早矢仕の名前「有的」は、禅の立場から見るとき、はなはだマズイのである。
「有的」でなく「無的」であるべきなのだ。(ハヤシライスの味に関係ないけど)。
ちなみに本日購入した2冊の本とは、
「ロボット工学と仏教」「ホーキング、宇宙を語る」である。
2冊とも以前からのぞいてみたいと思っていた本である。