無相の真人に目覚めよ
つつじのカーテン(長岡禅塾)
ひとりひとりに完全にそなわっている無相の真人に目覚めることを捨ておいて、
ほんとうの平和なぞやってはこない。
千古万古、平和の到来を相憶うだけです。
政治や経済のあり方やしくみを是正し、向上させることは大切です。
だがそれだけで、世の中は真の平和にはなりますまい。
一人ひとりが本来生まれながらにそなえている、
円満な無相の真人に目覚めることを忘れてはなりません。
道は遠いが足下にあります。
( 河野太通『床の間の禅語』)