孝慈室語録-21

 

サンシュユ(禅塾近辺)

 

夢の世界

 

「君にあいぬその君がさて誰なるか思い出されぬ春の夜の夢」

これは私が一切をすてて、行李と布団とのみ持って、

浄土宗の寺へ食客に行き、

昼は労働、夜は打坐、参禅に没頭をし、

春宵の一夢を暁方に歌にしたもの。

 

夢の世界は魂の世界。

散文では平板で、

立体的な屈折多く入り交じった

心の世界はあらわせません。

幽玄の情緒の場です。

論理の届かぬ世界です。

 

(『森本省念老師』上)284頁。

 

 

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