マンガ禅(令和6年1月20日)
ツバキ(長岡禅塾)
遅まきながら何年か前から、
マンガの価値を見直さなければならないと思うようになった。
わたしがマンガを初めて読んだのは
確か小学校4、5年の頃だっただろうか。
親からもらった小遣い銭5円を持って近くの貸本屋に通ったものだ。
宮本武蔵や猿飛佐助、姿三四郎などを好んで読んだのを覚えている。
それからどうした理由によるのか定かではないが、
マンガとの縁がプッツリと切れてしまった。
それだけならよかったのだが、
それ以来、なぜかマンガを蔑眼するようになった。
それが今、児童文学書のコーナーに行くと、
マンガ日本史、マンガ偉人伝など、
マンガを啓蒙の一助にしようとする動き見られる。
普通だと敬遠しがちなテーマを
マンガを使って親しみやすくする試みは
教育方法の一つとして悪くないように思う。
そこでこれを禅の世界にも応用して、
たとえば達磨大師から近現代いたる禅匠たちの伝記を「シリーズ禅僧物語」として、
マンガで紹介してみることはできないだろうかと、
突飛なことを思いついたのである。
やってやれないことはないだろう。
どこかの出版社で企画してみたらどうだろう。