八朔(ハッサク)(令和2年1月22日)
はよ採れと ばかりにハッサク 枝を垂れ (大雲)
1月の中旬あたりから
スーパーの果物売り場に八朔が並びはじめた。
その頃になると、私はいつももうすぐ春だなと感じる。
八朔も私にとって春の使者の一つである。
日本では品種の改良がすすみ、
たくさんの柑橘類が市場に出まわるが、
私はその中でも八朔が一番好きである。
その甘酸っぱさ
果肉がしっかりしていて、
果汁がやたらとこぼれないところがよろしい。
そんなわけで、
禅塾で生活するようになって間もなく、
八朔の苗木を一本買ってきて、
金柑や柚子の植わっている禅塾の庭に植えておいた。
それが今では大きく育ち、
今冬は初めてたくさんの実をつけた。
八朔は酸味が落ち着くまで、
収穫してから1~2か月ほど貯蔵しておくそうである。
それで1月初めに収穫しておいたものを、
現在納戸で保管している。
2月の初めに賞味してみるつもりだ。
酸味と甘味がどんな具合になっているか今から楽しみである。
*「八朔」は旧暦8月1日のことである。
1860(万延元)年に因島(広島県)の寺の境内で原木が発見され、
その寺の和尚が「八朔の頃から食べられるだろう」(実際は無理ですが)
と言ったことからその名がついたと言われている。